クランベリー

クランベリーはいつだって 
悲しそうにこう言うの 
「私も誰かに愛されてみたいわ」

 

クランベリーはいつだって 
困った顔でこう言うの 
「好きっていう言葉に理由など要らないわ」

 

僕らはこれから深紅に染まっていく 
でも傷がつくのは少し嫌だな

 

能動的な未来に事の見解を付加して 
叫んだり出来んなら生きるのも楽だよ 
等身大の世界に溺れるのは望んじゃいないさ 
それでも良いなら好きになれると思うけど

 

首まで沈めて 頭を揺さぶって 
水面に浮かべて 僕らは旅立った

 

クランベリーと桃源郷 
夢に見た絶景だ 
熟れてく果実に理由など要らないさ

 

目を開けて前を向いて歩け 
次の角は右に行け 
指示には黙って従え 
それが自然の摂理だろう

 

錆びた身を剥いで踊り続けてみたけど 
裸足を憂いた言葉が刺さるよ 
蕩けて消えそうな甘い日々を願っていたんだ 
それでも良いならここに来てよ、クランベリー

 

能動的な未来に事の見解を付加して 
嘆いたり出来んなら生きるのも楽だよ 
明日に手を振って混ざることも悪くはないさ 
それでもいいなら好きだと叫ぶよ

 

感動的な未来に僕の見解を付加して 
笑えたり泣けんならそれが君なんだよ 
等身大の世界に溺れる事が出来たら 
僕でも誰かを愛せるんだと思うけど