見世物ライフ

大袈裟なアラームが眉を釣り上げて 
わかってるって そんなに怒らなくたって 
すぐ消えるから

 

改札を抜けて 視線が蠢く 
ここに近寄んなって 白線が睨む

 

窓ガラスが笑うんだ 
間抜けな顔だなんて 
遮断機は項垂れて 
僕が消えるのを待ってるのさ

 

さあ、ほら 
今日も始まった 
独りきりの僕の 
人生ゲーム 
誰かが創ったこのルールに沿って 
一生滑稽に 
心も持たぬまま

 

楽しいな 気持ちいいな 
劣等感が 僕に刺さる 
耳を澄まさなくても 聞こえる君の声 
後ろ指を尻目に 
歓びに浸ってるのさ

 

さあ、ほら 
君が笑ってた 
落ちこぼれの僕の 
見世物ライフ 
人の波に飲まれ泣いている僕は 
知らぬ誰かの 
架空のエキストラ

 

さあ、ほら 
今日も終わった 
独りきりの僕の 
人生ゲーム 
誰かが造ったこのレールに乗って 
幼い夢は 
どこに忘れた?

 

こんなくだらない話が僕の人生なら 
ラストシーンは誰かが飾ってくれるのかな 
赤くなった目の前に見える景色だって 
まるで自分じゃないみたいに震えがとまらないんだ

 

そろそろ疲れたから電源を落としましょう 
セーブはしてないけど 
そっと目を閉じましょう